鉄と日本刀
天田 昭次
慶友社 刊
発売日 2004-08
古刀の再現と「たたら製鉄」の追求 2005-01-15
刀鍛冶天田正次が求めるものは、「日本刀作家として」、「名刀がそこにあるから」、製作意欲が喚起されるとともに、古刀を再現することにある。そのために鉄作りを追求する。玉鋼は、現代の日本刀製作に欠かせない物となっているが、古刀の再現には及ばない。
古刀再現のために、自家製鉄に挑戦し続ける刀鍛冶の物語が、鉄に関する興味深い事柄を提供している。興味深くて、一気に読み終えてしまった。内容に富んでいて、覚えきれないので、再読して頭の中を整理したい。
本書は、4部構成になっている。
まず、全体的な解説となる「鉄と日本刀」から、自家製鉄を追求する「鉄を求めて」、次に「鉄から日本刀へ」で鍛刀の実際を示し、「鉄と日本刀をめぐる人々」で他の刀鍛冶等の職人や日本刀の愛好者や研究家で、昭和の刀剣界に貢献した人物を紹介している。
本書は、刀鍛冶という職人、人間国宝天田正次の気概や生き様を、感得できる貴重なもので、日本刀やタタラ製鉄に興味がある人には、是非とも読んでもらいたい。目からウロコが落ちるように、視野が開け、感激すると思う。
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